Scala IDE for Eclipseは使わないでください
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このページをご覧になっている方の多くは、Scalaを使った開発をするためにEclipseをダウンロードしようと思って検索した方だと思います。
ですが、ここでScala IDE for Eclipseをインストールして使用する前に知っておくべき重大な事実をお伝えします。
警告:Scala IDEはもはやメンテナンスされていません!
なぜScala IDE for Eclipseを使うべきでないのか? その理由は、Scala IDE for Eclipse はもはやメンテナンスされていないからです。
Eclipse自体は現在も旺盛にアップデートがなされていますが、Scala IDEはそうではありません。
というのも、Scala IDEはEclipse Foundationが公式にサポートしているわけではないからです。
Scala IDE for Eclipseの開発チームは4名が挙げられています(2020年)。
しかしこのページは長らく更新されておらず、開発元がLightbendへと改名する前の「Typesafe」名義のまま放置されています。
Scala IDEは、2018年1月2日に最新版がリリースされましたが、 それ以降リリースが止まっており、2020年現在に至るまで かれこれ丸二年以上アップデートがない状態が続いています。
さらに、2018年1月に最新版がリリースされて以降、 2年以上GitHubリポジトリのmasterブランチに対してコミットがありません。
この状況を見る限り、開発は完全に停止しているといって差し支えないでしょう。
今後はIntelliJ IDEAを使いましょう!
したがって、弊サイトでは、今後はIntelliJ IDEAを使うことを強くおすすめします。
IntelliJ IDEAのScala Pluginは、Scala IDE for Eclipseとは異なり、
開発元であるJetBrainsによって公式にサポートされているからです。
2019年現在、IntelliJ Scala Pluginは開発が活発です。
JetBrainsには約1000人の従業員がいます(2019年)。
そのうちの何名がエンジニアで、Scalaプラグインの開発に従事しているのかは明らかになっていませんが、
GitHubのソースコードのコミット統計を見る限りでは、5名程度がアクティブに開発に参加しているようです。
たとえ完全無料であっても、維持管理されていないプラグインを使い続けることに未来はありません。
Scalaにはまもなくメジャーリリースである「Scala 3」(コードネーム:Dotty)のリリースが控えています。 これではバージョンアップに対応できる見込みはありませんから、この先使うわけにはいきません。
このままEclipseを使い続けていると、Scalaがアップデートされるごとに
「正常なはずなのにエラーが表示される」などといった不具合が徐々に増えていくことが予想されます。
座して死を待つべきか、IntelliJ IDEAへ移行するべきか。
答えは火を見るより明らかでしょう。
現時点でも、EclipseよりもIntelliJ IDEAの方が高機能かつ安定的に動作します。
また、Eclipse風のキーボードショートカットも用意されています。
したがって、現在Eclipseを使用されている場合においても、 できるだけ早い時期にIntelliJ IDEAへ移行しておくことをおすすめします。
移行するなら、今がまさにその時と言えるでしょう。
EclipseとIntelliJについてはこちらの記事で詳しく比較検討しています。
IntelliJのダウンロードとインストール手順についてはこちらをご覧ください。